開発者イベントPDCにて、マイクロソフトがWindows 7の概要を発表しました。
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すでにWindows7という名前が次のバージョンの正式名称として確定しており、またVistaのマイナーバージョンアップとして知られていますが、今回明らかになった部分は・・・
* アイコンベースに一新されたタスクバー。OS Xのドック風にアプリケーションアイコンを配置することができ、クリックして起動のランチャーとして作動するほか、コンテキストメニューのようにタスクを直接指定して実行できる「ジャンプリスト」が加わりました。たとえばメディアプレーヤならプレイリストを指定して起動など。
* 起動中アプリのタスクバーアイコン上にマウスオーバーすると、ほかのウィンドウが半透明化してポイントしたアプリのウィンドウが可視化される。
* ガジェットはサイドバーではなくデスクトップに直接置くようになった。画面の狭くてサイドバーどころではないノートには特に有効。マウスを画面の隅においてデスクトップを表示すればすぐにアクセスできる。
* ウィンドウの最大化・サイズ変更やタイリングが半自動化。タイトルバーを掴んで画面上端に付ければ自動的に最大化、離せば元に戻す。左右端に寄せれば50%サイズでぴったりくっつく。
* Vistaで不評だったUACは使い勝手が改善。アプリごと、アクセスレベルごとに挙動を設定可能に。
* HP のTouchSmart PCでマルチタッチをデモ。タッチ操作スクロールはすべてのアプリでサポート。タッチインターフェース時にはスタートメニューが大きくなる、タッチ用の予測付きオンスクリーンキーボードなど。Windows 7の最初のプレビューで公開されたときとおなじくデモとしては目を引くものの実用上どれほど便利かはまだよく分からない。
* シノフスキー氏が「私物」といって7をデモしたネットブックは1GHz CPUに1GB メモリというほかメーカー・型番不明。Atomはクロックが高い(ネットブックに使われているN270は1.6GHz)ことからVIAではないかと推測されるものの謎。
* ハイエンドよりとしては256CPUコアまでサポート。
* マルチモニタ管理やプロジェクタセットアップが大きく改善。マルチモニタのリモートデスクトップもサポート。
* 新メディアセンターはインターフェースがZune風に進化。

マイクロソフト、Windows 7の概要を公開 ・ ネットブックでも動きます - Engadget Japaneseより引用

パフォーマンスは大幅に向上し、Windows 7が「Vistaとばし」でミニノートに採用されることはメーカーの発言などからすでに知られていますが、キーノートではマイクロソフトSVP スティーブ・シノフスキー氏が「1GHz CPU、1GB RAMのネットブック」で動いているWindows 7を披露、起動後の状態でも500MBのメモリが空いていることをアピールする場面もあったそうです

ネットブック市場も12インチのディスプレイまで拡大されるということなので、Windows7搭載のネットブックに相当期待が持てます。
マイクロソフト、低価格PCへのXPライセンス条件を緩和、12型ネットブックも - Engadget Japanese
製品版のリリースについては、やはり公式の「Vistaから3年」すなわち2010年のまま。ですが、「来年半ばから後半にもWindows 7搭載機をリリースと公言しているメーカーCEOもいらっしゃいます。
早くて来年後半にリリースという話もちらついてきていますが、再来年までPC買い替えを待てる方はWindows7の登場を待つのがよいかもしれません。

私はというとVistaは初めてリリース直後にかったOSであり、Vista capable PCであったLet's note Y5kにインストールしたら激重・・・。デスクトップPCのパーツアップグレードを経て、SP1適用後は快適の一言。
その後ノートはMacbookに移行し、Snow Leopardリリース後に先日発表されて新型に移行したいなぁと思っています。

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