以前NHKでやっていた電脳コイルというアニメがあるのですが、iPhoneでリリース予定のセカイカメラというアプリで、電脳コイルに近い体験ができそうな予感がします。電脳コイルでは小学生達が電脳メガネというウェアラブルデバイスを常につけるのが当たり前になっており(大人はそうでもない)、常に現実とネットの世界が重なった映像を見ています。

メガネをかけることで、見えるペットや物質、ウィルスなどを扱った独特の世界観は『攻殻機動隊 (マトリックスの監督が影響をうけた)』『マトリックス』が面白いと感じた人には超非常にお勧めのアニメです。NHKということで若干子供っぽい絵ですが、ストーリーはかなりおもしろい(といっても専門用語が結構でてきますが・・・)です。

今回発表された(リリースはまだ先)セカイカメラというアプリをつかって、iPhoneのカメラから見える世界に、いろいろな文字(エアタググ)をおくことができ、そのエアタグを置く場所はGPSにより、現実の場所にマッピングされるわけです。

ユーザが増えれば、たとえば繁華街のレストランの前に『ここはうまい!』とか『ここは安い!』とかおくことができるようになったり、お店側は限定のクーポンや、アイテムをおくことができるようになります。iPhoneというデバイスを通してのみ見られる世界感が非常に興味をそそられます。
Android版も完成しているセカイカメラ
 セカイカメラはiPhoneがGPSで位置情報を特定し、サーバサイドに蓄積された情報を提示する。目の前に広がっている空間に近い場所でエアタグを読んだり、書き込むことができる。文字だけに限らず写真でも可能だ。
 また、GPSが利用できない室内ではWi-Fiを使い、アクセスポイントから位置情報を特定する仕様だ。今回のデモではクウジットの開発した位置測位技術「Place Engine」と組み合わせて実験をしていた。イベントに出展している企業が空間上に自社製品のエアタグを埋め込み、ユーザーがiPhoneの画面をクリックすると詳しい情報が見られるといった仕掛けになっていた。
今日デモを実施した「rooms」はファッション関係者が集うイベントだったので、アパレル関係のエアタグが多かった クリックすると詳細な商品情報が見られる。ショップで導入されれば、わずらわしい接客から開放されるメリットもある
 「コンピューティングで世界を変えたい」というスティーブ・ジョブズ氏の哲学に共感すると述べる井口氏は、「セカイカメラをオープンなプラットフォームとして提案する」と語る。
なんとすでにAndoroid完成しており、オープンなプラットフォームとして提供されるようです!
日本ではセカンドライフが盛り上がらなかった原因のひとつにインターフェイスがPCのみということがあったのですが、このアプリはスマートフォンというインターフェイス、そして現実の世界に仮想世界のレイヤーが重なった空間を楽しめる点で数倍たのしそうです!